機動戦士ガンダムNT 感想


本日 2018/12/01、『機動戦士ガンダムNT』(以外ナラティブ)を見てきました。
公開日は平日で仕事のため見に行けなかったので、1日遅れとなりました。


僕にとっては、このナラティブが初の映画館で見るガンダム映画となります。
『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』は高校受験の時だったので、当時は見にいくのを諦めていたまだ青いガンダムファンでした。
そんな青さは抜け、今は次の週に大切な会議があろうとガンダムを見に行く大人となってしまうとは…笑

こうして劇場でガンダム映画を見られることは楽しみでありました。



ナラティブは福井晴敏の脚本、澤野弘之の楽曲、そしてカトキハジメ氏のメカニックと…まさしく『機動戦士ガンダムUCチーム』による作品。
かと思いきや、監督には吉沢俊一という全く知らない方もいたり、全てがユニコーンとは言い切れない作品だと思っています。
調べると、吉沢俊一さんは様々な作品に絵コンテなどで参加。今回、アニメ映画初監督作品ということだとのことです。他にも若手を起用しているので作品の完成度が予想できませんでした。


今回は高校の時の後輩と一緒に映画館に足を運び、ナラティブを見てきました。
その友人は、「監督の知名度からナラティブの映画に過度な期待を持たぬ方が良いかも」とほんのりと眉を潜めていました。

一方で、主題歌挿入歌の作曲は澤野弘之さん。楽曲は映画視聴前に事前に購入して、2人で聴き込みました。
言葉とは裏腹に期待を持つ僕たち。
vigilanteは、テンポの良さがお気に入りで、ヘビーローテション必須の曲でした。
何度も聞いて2人でナラティブを予習した前夜は楽しい時間でした。




劇場に着くと、物販コーナーにナラティブのHGのキットが展示してありました。
商品棚にはひっそりHGフルアーマーユニコーン覚醒 が置いてありましたが、
「これ、ナラティブ関係ないじゃん。」

これは伏線だった…





機動戦士ガンダムNT 感想 ネタバレ有り
僕が特に心に残ったのは以下の点です。

  1. コロニー落とし、ティターンズのニュータイプ研究所といった宇宙世紀の醜い歴史の写実的な表現。
  2. 奇跡の子供たちの悲劇
  3. 物販コーナーの伏線



1.ナラティブ「物語」という今作のタイトルに立ち返ると、宇宙世紀で繰り広げられた悲しい過去を追体験するような描写が多かったです。正しく宇宙世紀の「物語」を振り返っているようでした。

コロニー落としの描写は身が固まるほどのインパクトがありました。コロニーが落ちた後の爆発と爆風は、まず高層ビルや建物のビルのガラスが全て砕け散り、その後建物が吹き飛ぶ。人と車は一瞬で溶けたかのようでした。まるで原子爆弾の投下を意識したかのように残酷な表現でした。
また、ニュータイプ研究所では、ニュータイプとしての強化人間の少女が実験の副作用か、自分の頭をガラス窓に打ち付けているシーンがありました。
そのガラスは厚い強化ガラスだったのでしょう。「強化筋肉」によって凡人には少女が頭を打ち付けているのを止められず、周りはただ見ているだけ。
そして血が滲む窓の前で少女は唸り声とともに絶命しました。

戦争という言い訳の元、罪の意識が薄れているのでしょうね。逃げ出した主人公らに対して冗談で「逃げ出さないように足を切ろうか」といったティターンズ高官に対して科学者は「切りましょうか?実験に支障はありませんよ。」と。あぁ、常軌を逸している。



2.主人公ヨナ・ミシェルはリタのニュータイプ能力によってコロニー落としから地域住民を避難させたことに成功。3人は奇跡の子供逹と呼ばれるようになりました。
奇跡と呼ばれたそれが、悲劇の始まりだったのか。




この件で3人は悪しき大人に目を付けられる。3人はニュータイプ研究所で辛い研究所のモルモットとされたました。
ミシェルは2人のためにヨナを裏切る。
リタはニュータイプとして、その美しい髪を全て抜かれて頭にメスを入れられる。後にフェネクスの実験台となり肉体は死を迎える。
そしてヨナはミシェルに裏切られ、リタとも離別させられ1人孤独に生きていく。

戦争によって歪んだ人生を送ることになった3人。これを悲劇と言わずして何と言うのか。


3. 物販コーナーが伏線になることなんて、生きていれば珍しいこともあるのですね。サプライズでバナージ・リンクスが出てきてヨタがナラティブガンダムからフェネクスに辿り着くまでの援護をするとは。

バナージが搭乗したのは黒いシルヴァ・バレト。ユニコーンEP7でお父上の側近=ガエル・チャンが、ネオジオングとの交戦で時間を稼ぐシーンの機体と同じ系統の機体。しかしカラーリングは黒い体と金の角と…まるでユニコーンの2番目の兄弟であるバンシィそのもの。

ブラストとタクヤそしてジンネマンの乗るガランシェールJr.から、ビームマグナムを携え発艦!
ナラティブのピンチにビームマグナムで援護射撃!

そして決戦後、フェネクス からヨタを受け取る。その時一瞬映ったのは覚醒ユニコーン…!?

そうか!
物販コーナーの覚醒ユニコーンはこの伏線だったのか!笑(ただの偶然)


そしてヨタが大切な人の乗るフェネクスと別れたその後、バナージは優しい言葉を彼に贈っていました。

ただ、その中に気になるフレーズが。
サイコスーツを脱ぎ捨てノーマルスーツでフェネクス のNT-Dを稼働させたヨタに

「Gで体がやられている」

おぉ、さすがバナナ味先輩。経験者は語る。
ユニコーンEP1で私服でNT-Dを稼働させて気絶した人の言葉は説得力が違いますね!
 

そしてバナージは、かつての自分がバンシィを操るリディと共にみんなの元に戻ったのと同じように、バンシィカラーのシルヴァ・バレトの上で、ヨタにグラップ級の元へ戻るよう促していました。


映画の最後に、以下の点から僕はあることを感じました。
  • ガエルと同じように、ネオジオングに単騎で挑むオールドタイプのイアゴ少佐
  • フェネクスとセカンドネオジオングによる攻防
  • フェネクスによるサイコフレームの共振
  • 時が見える世界(あの世・4次元)からみんなの元へ戻るヨタ

そうか、僕はユニコーンガンダムEP8を見ていたんだ!


ユニコーンを彷彿とさせる結末に、心が折れ弾んでいました。



感想の最後に。
初めて劇場へ足を運んで観たのがナラティブで良かったと思っています。高校時代の後輩とともに楽しく見ることができました。映画の最後には『閃光のハサウェイ』の映像が!これも楽しみです。


その後帰りに秋葉原でプラモ道具を買って帰宅しました。今日は充実した1日でした。

ナラティブ、おススメです。

(終わり)

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