MG デルタプラス#4表面処理

表面処理

今日はパーツに表面処理を施していきます。
表面処理とは、文字の通りパーツの表面にヤスリがけをする事です。プラモデルを塗装するときに重要になってくる工程です。
ちなみにこの工程はしなくても塗装する事はできます。
ただ、しっかり塗装したい人は是非やるべき作業です。


ヤスリがけをする理由に、以下のメリットがあるからです。
  • パーツを切り離した箇所=ゲート跡の処理。
  • プラモデルのパーツは真っ平らではなく、実は結構凹凸があります。これをヒケと言います。なのでそれを均一にする。
  • パーツにはパーティングラインというディテールとは違った凸形状の線が入っているので、それを消す。
等々、塗装するとなるとメリットの多い作業です。


逆に、ヤスリがけをしないと、以下のデメリットがあります。
  • 塗装した際、ゲート跡とヒケ、パーティングラインは元の何倍にも目立つ。
  • パーツの表面に塗料が食いつきにくくなる。

以上のことから、良い作品をつくるのであればやすりがけは、その出来の良し悪しを左右する重要な作業にになります。




紙やすりというものは、その番号の番手の数が低いほど目が荒くなり、多くなるほど目が細やかになります。
ガンダムのプラモデルでは、表面処理に概ね400番〜1000番の紙ヤスリを使っているモデラーが多いと思います、。
状況に応じてですが、ヒケ処理や合わせ目消し等処理にある程度パーツを削る時は400番を使い、その後600番、そして800番と順にヤスっていきます。

僕の考えでは、ガンプラは800番までやすれば十分だと考えています。
というのも、僕は1/100のガンプラをメインに作るので、作業量が膨大にならないようにある程度でキリをつけています。
そのキリが800番ということで、1000番のヤスリをかけなくても、サーフェイサーをしっかり吹いてトップコートにつや消しを吹けば、完成後の塗膜に支障はないと感じているからです。
ただ、最終的な塗膜が艶ありを目指す場合は別です。綺麗な艶を目指すためには、下地の時点で極限まで傷がない状態にすることが求められます。番手も2000番までヤスリをつかい、その後はコンパウンドという研磨剤を使ってヤスリ5000番相当まで表面をなめらかにします。

今回、デルタプラスの最終的な塗膜はつや消しにする予定です。
ですので、ヤスリは800番までを使って表面処理を施していきます。


僕は紙ヤスリをこのように当て木に貼って使います。
このように両面テープを使って、当て木に紙やすりを付けて使用します。
ガンプラの表面処理をする前にこの当て木を番手ごとに複数ずつ作る準備しますが、地味な作業ながらこれが結構楽しいです。


やすりがけ
サーフェイサーを吹いたパーツをよく見てみると、ランナーから切り離したゲート跡が膨らんでいます。
ただ、さすがアルティメットニッパー。写真で見ると刃を入れた部分が全く目立ちません。
それでも実際に肉眼で見ると、しっかり凹凸が確認できます。
これをヤスって平らにしていきましょう。

ヤスリをあてると、このようになります。
サーフェイサーの膜が剥がれて、ランナーとの接合部分があったところが濃くなっています。
ランナー跡を完全に綺麗にすると、このような色になります。これは取れません。

この作業を全てのパーツに施していきます。

ただ馬鹿正直に全てのパーツの全ての面に表面処理を行うと、MGクラスになるとパーツ数も結構ありますし、膨大な作業量になってしまいます。
もちろん全ての面に処理することでより良いものができますが、モチベーションと相談し自分で「ここまで」という線引きを用意しましょう。オーバーワークにならないようにすることが大切だと思います。

僕は、せめて完成状態でパーツが見える部分だけの処理に留めています。ヒケも極端に目立つところ以外は処理しません。
パーツ同士の噛み合いで隠れてしまうところや、装甲で隠れて可動させても露出しないフレームの一部は作業を省略しています。

この後、デルタプラスの表面処理には、1週間ほどの期間で10時間ほどかけて作業を終えました。



次回は別の作業を進めていきます。



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