MG ジンクス #03分割されたパーツの色ムラ防止策

塗りムラ対策
ジンクスの各パーツが表面処理を経て、洗浄及び乾燥を終えました。
それでは次に塗装の段階に入ります。


さて、MGのようなパーツ数の多いキットでは塗りムラという失敗が少なくありません。今回は塗りムラについて対策をしていきます。

そもそも塗りムラとは、名前の通り「塗装のムラ」で、同じ色のパーツ同士なのにパーツごとに些細な色のムラ(違い)が出てしまうことです。

塗りムラの原因としては
1.染料と顔料のが主な塗料では、散布する塗料の量に差が出ることで起きがちです。
2.メタリックの塗料では、瓶から塗料を出す前に攪拌不足で、瓶から上澄だけを取り出し塗装してしまうことで起きがちかちです。

まず攪拌不足は、丁寧な攪拌を心がける必要がありますね。これは心がけるしかないかと。
散布する塗料の量に差が出ないようにするには、複数のパーツを塗装後にしっかり見比べることも大切です。ですが今回はある方法で対策していきます。

パーツをバラバラで塗装すると、些細な色ムラが出るのなら、パーツを一体化させれば良い訳ですね。

今回は分割パーツをひとまとまりの1パーツとして塗装するため、3つのパーツを1つにする作業をしていきます。


という訳で今回は、今回はパーツ同士をある程度くっつけた状態から塗装していきます。

上の画像は、3つのパーツがまだバラバラの状態。
これらを組み合わせて1つのパーツにしていきます。

しかし、ここで問題が発生。
上の写真の2つのパーツは、本来なら色の異なるフレームパーツのミゾで繋がるもので、この2パーツだけでは固定できないのです。



そんな時に役立つのがこれ。マスキングゾル

本来なら、マスキングのために重宝されているゾル。今回はプラモデルにくっつく性質をマスキングにではなく、まるで接着剤のように使っていきます。
ゾルはマスキングに使うものですから、固まった後でも少し力を入れれば外れます。爪楊枝等で剥がせるので、瞬間接着剤のように白化することもなくて便利ですよ。

パーツにゾルを付けます。

そして、くっつけてしばらくそっとしておけは、ゾルが固まり固定されます。

これでパーツが一体化し、塗りムラの発生を予防できます。


塗装しました。
写真からわかるように、一体化したパーツにはムラは見られません。

このようにパーツをあえてくっつけた状態で塗装するのも一つの手です。



ただし、注意点もいくつかあります。
一つは、パーツの組み合わせによっては、パーツが外しにくくなって、力を入れてしまい、不用な傷をつけてしまう危険性があること。

もう一つはエナメル塗料を塗る際に、その溶剤の特性からパーツを破損させる恐れがあります。エナメル塗料の溶剤はパーツにテンション(圧力)がかかった状態で散布されると、プラを侵してしまうことです。
エナメル塗料を塗る時は、出来るだけ細かくバラしてから塗装したり、スミ入れする方が無難です。



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