MG ジンクス #01改修箇所の確認
制作の方針
今回制作するのは、MGジンクスです。
ジンクスは「機動戦士ガンダム00」の機体です。化石燃料が枯渇しエネルギーの格差が国々の間で露見し、テロや紛争を誘発した「西暦2307年」で、平和について模索するストーリーの作品です。
未来を意識しつつも現実における今日の世界的な課題をテーマにしているのが分かります。
中でもGNドライブという画期的なシステムを搭載したMSの背中からは、綺麗な光の粒子が舞うという演出はガンダム00の大きな特徴でしょう。
そんな中でジンクスはファーストシーズン後半から登場し、本来ならガンダムしか持ち得ないGNドライブを搭載した強敵量産機としてガンダムを苦しめました。
ジンクスはエクシアのデザイナーこと海老川兼武さんデザインの機体です。
エクシアの他にもフルメタも有名ですね。
海老川さんの特徴としては、直線と曲面のバランスよい配置によるリアリティ演出だと思っております。
今回のジンクスは、ダブルオーの世界観と海老川さんのデザインの特徴とをいかに生かしてマッチングさせていくかが大きなポイントだと考え、そのような制作方針でいきたいと思います。
書籍を購入して研究
ダブルオーの世界観と海老川さんのデザインの特徴とをマッチングさせる制作方針のためにも、まずは資料を読んで情報を集めました。
今回購入したのは、「機動戦士ガンダム00メカニック-1st」と「MOBILESUIT GUNDAM00 ARCHIVES」です。
「MOBILESUIT GUNDAM00 ARCHIVES」には、ジンクスの作例が載っていました。
この写真のジンクスはHGで、試作型を意識してグレーの艶消しを基調としたカラーリングですね。パテで更に力強くパーツを整形してました。参考になります。
こちらは設定画です。
アニメ用ですので、MGと比べると線が少ないのが分かります。
海老川さんによると、当初はエクシアの量産機としてデザインしたが監督に却下されたみたいですね。
ただ、関節とかはエクシアと同じような処理にしたとのことで、それがジンクスのMG化にあたり、MGエクシアのパーツ流用に繋がったのでしょうか。
もし、関節とかをエクシアと同じような処理をしないデザインだったら…そもそもジンクスはMG化しなかった!?そう考えることもできます。
コラムを読みながら、そんな妄想を掻き立てしまいました。
改修箇所の確認
僕はガンダム00の未来感・GN粒子の舞う戦闘シーンというようなものを意識したいです。
そのため、先程の作例のような艶消しにはせず、未来感を引き立てるために車のようなグロス仕様に仕上げたいと思います。
また、GN粒子を意識してパール塗料も使っていこうとも思います。
そこで表面処理は丁寧にしていくことにしました。
グロス仕様となると、ちょっとしたキズやヒケは最終的な仕上がりに大きく影響を与え兼ねません。
ジンクスで目立つヒケとして、エックス字のパーツの線状のヒケがあります。赤い矢印のところです。ここはしっかり消していきます。
また、シールドには肉抜き箇所がいくつかあります。そこもパテで埋めていきます。
改修をするのはパテくらいで、いつも通りシンプルに作っていきます。
以上のように、今回は書籍から細かな情報を手に入れつつ、グロス仕様で制作して楽しんでいきたいと思います。
おまけ
ガンダムスローネのコラムには、スローネのデザイナーである鷲尾直広さんのインタビューにて、このようなことが書かれていました。
最初はもっと細い形状で、骨盤と背骨の脊椎で支えるような姿をしていた
とありましたが、腰が細く背骨見えるガンダムって…バルバトスじゃないか!
そういえば、鷲尾直広さんはバルバトスのデザイナーじゃないですか!
後年にガンダムフレームをデザインすることになる鷲尾直広さん。ガンダム00のスローネのデザインの段階で既にそのアイディアに近いものが有ったことになりますね。
デザイナー…恐るべし!
(おわり)
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