シナンジュスタインは元々UC-MSVの機体として、ゲーム『ＰＳ３機動戦士ガンダムＵＣ』に登場したMSです。

それが、Ver.Kaのキットとして2013年2月に販売されたのも今は昔。5年近く経った後にリデコされNT版として発売されました。

主な変更点は成形色、一部のパーツが袖付きを象徴するエングレービングに変わったこと、武器やシールドの造形等です。

元になったVer.Kaよりも装甲の成形色は暗くなっています。フレームもグレーから茶色に変わりました。成形色の変化で、雰囲気が一気に悪役となりました。

今回の写真には、パイロットのゾルタン・アッカネンのポーズがいくつかあります。撮りたくて撮ってしまいました。

このゾルタンは行動や言動にガンダムらしからぬインパクトのあるキャラでした。

ガンダムってシャアやゼクス、アスランやマグギリス等々のライバルキャラを例に挙げると、みんな比較的常識人(笑)なんですよ。

ところがゾルタンは破滅的思考で非常識極まりない。世界を良くしたいとかそんなことは更々考えてないんです。地球まるごと燃やし尽くそうとする破滅願望者です。経緯はともあれそんな人間なんです。

だからアイネクライネナハトムジークだって歌うし、中立コロニーで「打っちゃうんだなぁ、これが！」とライフルを打ちまくり、「避けるなよ、コロニーに穴が空いちまうだろうが」と言えるんです。インパクト抜群ですよね。

故に救われようの無い最期でした。

今思えば、ゾルタンは俗に言う「勧善懲悪」キャラでした。短い映画の中で、勧善懲悪だったからこその、分かりやすさ。このゾルタン・アッカネンは、倒さなきゃいけないんだと映画を見ながら強く思わせられました。

こんな悲しくも勧善懲悪に徹したゾルタンが、僕はとっても好きです、お気に入りです。

やや淀んだ白や茶色のフレームは、まるでゾルタンが搭乗者だからこそ、その色になったと思えてきます。

ちなみにキットは5年前のキットのリデコですが、造形及び可動は申し分なく、最近のキットとも遜色なく並べられます。

誰もが思っていることでしょうが、一刻も早くナラティブガンダムと一緒に並べたいです。

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